企業で働く女性の力を引き出すために、男性上司が持つべき心構えについてお話しします。
私自身、約400名のショールーム組織の責任者を務めた経験から、女性社員との効果的なコミュニケーションの重要性を痛感しました。
特に、妹からの「女性には『助けて欲しい』と言った方がいいよ」というアドバイスは、目からウロコが落ちる思いでした。
この記事では、男性上司が女性社員と協働する際のポイントをお伝えします。
女性社員の「母性」を引き出すコミュニケーション術
女性には生まれ持った「母性」が備わっています。
これは、家庭や職場において「支えたい」「守りたい」という本能的な気持ちに基づいています。
そのため、適切なコミュニケーションを取ることで、女性社員の主体性や責任感を引き出すことができます。
例えば、あるプロジェクトで困難な状況に陥ったとき、「今は大変な状況だ。だからこそ君の力を貸してくれ」と率直に伝えることが大切です。
こうした言葉は、女性社員にとって「私がやらなきゃ」という気持ちを引き出すトリガーになります。
また、過去の成功事例を交えながら伝えると、より説得力が増します。
「以前の〇〇の案件では、君の的確なサポートでチームが大きく前進した。今回も君の力が必要なんだ」という形で伝えれば、女性社員のモチベーションも高まります。
重要なのは、「助けを求めること」と「感謝を伝えること」のバランスです。
ただお願いするだけでなく、成果が出た際には「君のおかげで助かった。
ありがとう!」と感謝を伝えることも忘れないようにしましょう。
男性上司の「強さ」と「弱さ」のバランス
多くの男性上司は、「常に強くあらねば!」と思いがちです。
確かに、リーダーとしてチームを引っ張る強さは必要です。
しかし、時には「君の助けが必要だ!」と弱さを見せることも重要です。
これにより、女性社員は「私がやらなきゃ!」と主体的に動くきっかけになります。
たとえば、急にスケジュールが変更になり、チームが混乱している場合、「スケジュールの変更で混乱している。
君の視点で整理してもらえると助かるんだけど、どう思う?」と相談するのも効果的です。
こうした言葉をかけることで、女性社員は自分の意見が尊重されていると感じ、主体的に動く意欲が高まります。
ただし、「弱さ」を見せることと「頼りない印象を与えること」は別物です。
重要な決断をする際には、リーダーとしての強さを発揮し、しっかりとした判断を示すことが必要です。
強さと弱さのバランスを上手に取ることで、より良い関係を築くことができます。
女性社員との信頼関係を築くためのポイント
ただし、信頼関係を築くためには、日頃からのコミュニケーションが欠かせません。
朝の「おはよう」と言あいさつに、名前を付けてみましょう。
「田中さん、おはよう」と声をかけるのです。
最初は、照れ臭いかもしれません。
続けることで、相手の田中さんも「田原課長、おはようございます。」と言ってくれるようになります。
さらに、女性社員との間では「話をしっかり聞くこと」が非常に重要です。
仕事の悩みはもちろん、キャリアの展望や職場環境に関する意見も聞くことで、相手に寄り添う姿勢を示せます。
定期的な1on1ミーティングを実施するのも効果的です。
週に1回、または月に数回でも構いません。
仕事の進捗だけでなく、「最近の業務で困っていることは?」「職場の環境について何か改善したい点はある?」といった質問を投げかけることで、女性社員が自分の考えを言いやすくなります。
また、成果を上げた際には、適切なタイミングで感謝や称賛の言葉を伝えることが大切です。
「〇〇の案件、君のサポートがあったおかげでスムーズに進んだよ。ありがとう!」という一言が、女性社員のやる気を大きく向上させます。
こうした日々の積み重ねが、女性社員のモチベーション向上につながり、結果として組織全体の成長を促します。
まとめ
女性社員と協働する際、男性上司は「助けを求める姿勢」と「強さと弱さのバランス」を意識することが重要です。
適切なコミュニケーションを取ることで、女性社員の持つ力を最大限に引き出し、組織全体の成長につながるでしょう。
また、信頼関係を築くためには、日常のコミュニケーションや、女性社員の意見を尊重する姿勢が欠かせません。
彼女たちの意見を積極的に取り入れ、感謝の気持ちを伝えることで、女性社員も安心して仕事に打ち込むことができます。
日々のコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築いていくことが、成功への鍵となります。
男性上司として、女性社員の力を最大限に引き出せる環境づくりを心がけましょう。